講演会内容
自身の歩みの振り返りが、みなさんの可能性を広げるきっかけになればと思います。卒業生・修了生へのエールを込めて。
プロフィール
大阪生まれ。4歳からバレエを始め、国内のコンクールで優れた成績を収めた後、2000年にローザンヌ国際バレエコンクールでスカラーシップ賞を受賞し、サンフランシスコ・バレエ学校へ留学。プロダンサーとしてカナダのアルバータバレエ、レ・グラン・バレエ・カナディアンで活躍した後、スウェーデンに渡り、ヨーテボリオペラ・ダンスカンパニー、スウェーデン王立バレエのプリンシパルダンサーとして活躍。
2016年、フリーランスに転身し、ピナ・バウシュ・ヴッパタール舞踊団をはじめ、世界各国でゲストダンサーとして活動。これまで、バレエ界で最も権威あるブノワ賞(ロシア)、レオニード・マシーン賞(イタリア)を受賞し、日本では文化庁長官表彰(国際芸術部門)を受けた。
ダンスキャリアの初期はクラシックバレエに取り組み、その後、ネオ・クラシックバレエやコンテンポラリーダンス、他分野のアーティストとのコラボレーションに至るまで、幅広いダンススタイルを習得・実践し、独自の表現を追求してきた。近年はダンスワークショップを通じて、身体とモノ、環境との関係性に着目した活動を展開している。
2021年より芸術文化観光専門職大学の准教授として、教育活動にも力を入れている。荒川修作(美術家・建築家)とマドリン・ギンズ(詩人)についての研究を行い、共著に『22世紀の荒川修作+マドリン・ギンズ──天命反転する経験と身体』(フィルムアート社、2019年)および『Art and Philosophy in the 22nd Century: After Arakawa and Madeline Gins』(ratik, 2023)などがある。